小説家久保一郎の独り言

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help リーダーに追加 RSS 六 内偵調査(3)

<<   作成日時 : 2007/11/08 15:34   >>

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 一枚の紙が九鬼の机の上に広げられていた。そこに地区別に書きこまれた飲食店舗の名前の横に、九鬼は警備官の名前を書いては消していた。
「大林はいるか、大林」
 九鬼は大きな声を張り上げると、部屋中に響けとばかりに、大林警守長を呼んだ。
 総務課のお下がりのコピー機は、その時も紙詰まりを起こして、大林を汗だくにしていた。
「何ですか、班長。傍にいるんですから、そんなに大きな声を出さないでください」
 自然と大林の返事も鋭くなっている。
「あ、うん。見えなかったからな」
 九鬼は目の前に大林を捉えると、まるで他所にいる者に話しかけるような声音で、尋ねるのだった。
 
 続く

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