小説家久保一郎の独り言

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help リーダーに追加 RSS 六 内偵調査(7)

<<   作成日時 : 2008/03/12 15:12   >>

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「東京入国管理局です」
 薄暗い店舗の中に、九鬼の低い声が轟いていた。どかどかと一斉に立ち入ってきた入国警備官を見て、それまで嬌声が絶えなかった店内に、奇妙な静寂が訪れた。
 このように一気に店内に侵入し、動く間もなく大声で制圧するのが、九鬼のいつものやり方だった。
 店内に散った入国警備官は、前もって担当を決めていたボックス席のホステスたちを、一箇所に集め始める。
 各自が一人一人の身分事項を確認しては、違反が疑われる者と違反を問えない者とに振り分けて、それぞれまとめて座らせる。
「班長。全部で十二人。そのうち日配や定住が確認出来た者が、八人。身分を証明するものを何も持っていない者が四人です。
 どうします。十二人だし、取り敢えず全員しょっ引きますか」

 続く

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