小説家久保一郎の独り言

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help リーダーに追加 RSS 六 内偵調査(9)

<<   作成日時 : 2008/04/30 13:56   >>

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 店舗ごとに色分けされたプレートを胸につけたホステスたちが、入国警備官を相手に何事か大声で言い争っていた。
 身分を証明するものを何一つ持っていない者と、不法入国や不法残留している者、そして観光を目的として上陸許可された者などの、働いてはいけない者たちが混在した状況の中で、入国警備官たちはそれぞれの違反事実を一つ一つ明らかにする作業に取り掛かっていた。
 旅券や外国人登録証明書によって、身分事項と違反事実が特定できる者は徐々に振り分けられて行き、何も持っていない女たちだけが質問書と名付けている用紙を前に、人いきれでむんむんした会議室の中で、警備官たちの罵声を浴びながら、名前や生年月日、入国日などを書き込んでいる。
 必要事項が記載された質問書は、パソコンを設置した帳場と呼ばれる数名の警備官の集団に持ち込まれる。

 続く

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