許可される申請から許可したくなる申請への処方箋(入管のお医者さん)

 表題を決めて、書き始めたところで、はたと迷いが出てしまった。
 入管のお医者さん、などと書き始めると、入国管理局、入国管理センター(いわゆる収容所)にいる医者の話かと誤解されるだろうか。
 実は、これも申請取次ぎ行政書士に関しての話なのだ。
 どうも最近寄せられる相談内容が、甚だ芳しくない状況にあるからだ。

 「人文知識・国際業務」の在留資格を得るには、どのような会社に雇用されれば良いのか。

 「投資・経営」の在留資格を得るには、株式会社であれば良いのか、投資額は500万円を用意すれば、取得することができるか。

 「定住者」に資格変更するには、どのような要件と状況があれば良いのか。

 これらの質問にも、真摯に答えているのだが、何かが違っているような気がしてならない。
 それは最初に結果を持ってきて、その結果を得るために必要なものは何か、そのことを聞いてくることに起因する。
 その人の履歴、経歴、行おうとする活動内容、実際の状況、それらを見て、どの「在留資格」を与えるのが妥当なのか、それを考えるのが本筋だと思うのだ。
 目的(特定の在留資格の取得)は、それらの事実(真実とは違うもの、文書などで示すことができるもの)に基づいて、結果として選択するものである。
 いつもそのように考える俺としては、「・・・」を取得するには、といったような順序の違う質問に答えるのに、少し違和感を覚えてしまうのだ。
 俺は外国人の正規手続き(在留資格の取得・更新・変更etc)、不正規手続き(在留を希望しての出頭申告、違反調査や口頭審理に対する対応、仮放免申請etc)に従事する者に必要なのは、依頼者、容疑者、申請者の抱える問題点、事情や事実、要望を的確に受け止めて、判断する、医師のような感覚だと思っている。
 医師は、問診し、患者が抱えている病変を発見し、手術をするか、薬物で治療するか、そのメリットとリスクを患者に伝えたうえで、患者の意向を聞いて、病気と対峙するものである。
 俺はその医師と同じように、入管の問題について対応してきたし、これからもそうあろうと思っている。
 取調べをする者にも言えることだが、事実をそのまま捉えないで、目的を最初に見据えて始めた手続きは、決して良い方向を向くことはないのだと言っておきたい。
 今後は、是非とも事実を端的に捉えていただき、そのしっかりとした土台の上に、処方箋を考えるようにして欲しいと思う。
 

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