警備処遇中の事故について考える(3)

 次に、収容中の外国人の縊死事件に遭遇したときには、警備係長になっていた。
 不法残留事件で起訴され、執行猶予付きの判決を受けた外国人を収容したときのことだ。
 入所手続き中から、奇声を発したり、ウロウロと動き出したり、挙動不審のその男を、当初雑居房に収容したが、同収者からの苦情が相次いだことから、保護房に収容することになった。
 奇行を現す者を単独で収容するのは、基本的にはやりたくないのだが、俺が朝、出勤したときには既に保護房でその男はぶつぶつと独り言を繰り返しつぶやいていた。
 見張り所の直ぐ側にある保護房であるから、奇声や物音などから異変が発生すれば直ぐにでも気付く筈だということで、保護房に収容することにしたものだった。
 それに集団の中においた場合、同収者からのクレームの声が発せられることが予想されることも、保護房を選択した理由になっていた。

 続く

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