テーマ:行政書士

過去の退去強制事実が今になって露見した事案(8)

 さて、これからが本論である。入国を果たした外国人は、何故、過去の退去強制履歴が露見し、そして、それはどのような結末を迎えることになったのかだ。  日本語の学習を終えてから、専門学校へ進学し、専門学校を卒業した当該外国人は就職する。  学生だった間、何の不都合も無く在留期間の更新が認められたし、就職して「人文知識・国際業務」への変更…
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過去の退去強制事実が今になって露見した事案(7)

 更に第三の可能性であるが、それは在外公館において査証を取得した外国人が成田空港に到着し、上陸審査に臨むときに起こったことだ。  上陸申請に及んだ外国人が、自分が上陸拒否に遭うかもしれないということを認識していたかどうかは定かではないが、強制送還されたときに「今後、五年間は再び入国・上陸することはできない」と言われていた筈で、当然、上…
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過去の退去強制事実が今になって露見した事案(6)

 事実関係を精査すれば不交付となるべきものが交付されたということは、5条該当者であることを知っておきながら交付したものか、確認を怠ったままに5条該当者であるということを知らずに交付したものであると言える。  興行や技能などの就労資格に関して言えば、時に金銭の授受や便宜供与などに乗って、目こぼしや不正な許可が起きた事実もあるが、そのよう…
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過去の退去強制事実が今になって露見した事案(5)

 第二の可能性について考えてみよう。  日本での留学を望んで在留資格認定証明書交付許可申請を行った時のことだ。  申請人は日本にいないから、入学予定の学校関係者か取次ぎ資格を有する弁護士または行政書士が申請したものと思われる。  この申請の詳細については、当該の外国人から聞いていないので想像するしかないが、そこのところは問題としな…
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過去の退去強制事実が今になって露見した事案(4)

 不法入国に使用した他人名義旅券の他人名義の身分事項については失念したとか、覚えていないとかの理由で不詳となっても、真正な身分事項は送還するまでには判明させなければならないから、退去強制令書にはBという真正な身分事項は必ず記載されリスト搭載されるのである。  次にこれが不法残留事件として扱われたとすれば、Aという他人の名義がそのまま被…
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過去の退去強制事実が今になって露見した事案(3)

 第一の可能性は、退去強制令書の発付に至るまでの間に関することである。  職質を受け、逮捕、起訴されて、公判を経た後に入管に引き渡されるのだが、このとき不法入国であれば真正な身分事項とともに他人名義の旅券の身分事項を記録し、退去強制手続は行われる。  結果、退去強制令書はAことBといった、二つの名前が記載されたものとなる。  退去…
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過去の退去強制事実が今になって露見した事案(2)

 送還された後、その者は真正な旅券を取得した。  それができるのなら、何故、他人名義の旅券で入国した挙句に強制送還されてしまったのだろうかという疑問は残るが、母国の大学を卒業していたその者は、日本へ留学することを目的として、最初に日本語を学ぶ日本語学校の入学手続きを終えて、日本へ向かうのだった。  認定証明書と現地で取得した査証、そ…
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過去の退去強制事実が今になって露見した事案(1)

 ある相談の話。  外国人がかつて不法残留して、司法官憲に逮捕された。その後、送致起訴されたと言うから、不法残留期間が長かったのだろうと思っていたら、入国後、3ヶ月を過ぎたか過ぎないかの時であったと言う。  「短期滞在」で、90日の許可を受けて入国したのだとしたら、逮捕された時は数日しか不法残留していないことになる。  仮に15日…
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在留資格「定住者」についての一考察(7)最終回

 人道上の問題を孕んだ者に対する謝罪的、救済策的に与える在留資格や本来は認めていない単純労働に従事させるために必要とされる政策的に与える在留資格は、既にある範疇のものを流用するのではなく、その対象を絞り込んで態様別に新たに規定するのが良いと思います。  それぞれの態様に起こり得がちな不正の温床となる可能性を含んだ証明書類の真贋判定には…
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在留資格「定住者」についての一考察(6)

 何しろその置かれている身分に対して与えられる在留資格であるにも関わらず、きちんとした戸籍制度や住民登録制度のない国から来る者は、偽変造旅券よりも偽造や変造、不正な発行等が容易な出生証明書や身分証明書等をその身分を証明するものとして扱われるからだ。  偽変造文書の鑑定・鑑識は、正規なものと比較することが一般的で、正規なものが入管にない…
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在留資格「定住者」についての一考察(5)

 様々な事情を抱えて日本に在留する外国人に与えられる在留資格の中で、その活動に関して与えられる在留資格に比べて、活動の制限がない身分に関して与えられる在留資格の審査には、本来、より慎重で厳密な審査が求められると思います。  それが逆に、人道上の問題を孕んでいたり、政治的な圧力によって在留資格の付与を求められたりすることで、本来やらなけ…
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在留資格「定住者」についての一考察(4)

 そこで審査において多用されるのが、更新時に新たに資格該当性を有しているとする文書をふたたび提出させるというものです。  また、戸籍制度がない国から来た者には、何度も親族関係表を作成させて提出させるなどといった方法で、文書の信憑性を高めさせるといった方策も採っています。  それでも広島で事件を起こしたペルー人のケースなどは、他人名義…
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在留資格「定住者」についての一考察(3)

 日系人の審査について言えば、その成り立ちが産業界の人手不足解消という目的から出たものであることから、残留日本人孤児関係と同様に、身分関係を証明する文書の審査に重点が置かれ、とにかく血縁関係が認められれば入国を認めようという姿勢になってしまったと言えるのです。  それに引き換え、離婚や配偶者の不実な対応によって「定住者」とならざるを得…
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在留資格「定住者」についての一考察(2)

 「定住者」在留資格を持っている者と言われて、先ず思い付くのはどのような身分関係にある者でしょうか。  それはベトナム等から逃れてきた「難民」でしょうか、それともブラジルやペルーからやって来た日系人でしょうか、それとも残留日本人孤児の親族や子孫でしょうか、それとも日本人の子供を養育する離婚した日本人の配偶者でしょうか。  それぞれが…
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在留資格「定住者」についての一考察(1)

 外国人が日本に在留するに当たり、入管法が用意している在留資格の中で、その活動内容に対して与えられるものとその者の身分や置かれている立場に対して与えられるものがあるが、後者の在留資格の中で「日本人の配偶者」「永住者の配偶者」「定住者」、これらは本来、慎重な審査が必要とされているところ、昨今、大阪において日本人残留孤児関係の中国人に対し、…
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供述や陳述の記載方法 何故ならの必要性(13)最終回

 しかしAさんは私と一緒に暮らすようになって情が移り、いまさら籍が入っていようが、籍を抜こうが、このまま一緒に暮らしたいという気持ちが大きくなっていたと言うのでした。  それを聞いて私も、これまでAさんと一緒に暮らしてきた諸々の事柄を思い出しました。  そうすると出会いのきっかけや第一印象の悪さを乗り越えて、形式や利害もすっかりと頭…
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供述や陳述の記載方法 何故ならの必要性(12)

 酔いも醒めたのか、落ち着いたAさんが私に話してくれたことは、驚くべき内容でした。私たちの元を去って行った筈の彼から、別の入管法に違反している女と結婚して、その女と出頭申告するようにしてくれと言われたのでした。  よく聞いてみると、それは私と結婚して出頭申告しようとした時よりも、仕事の手配であるとか、その女から月々のお手当が出ることな…
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供述や陳述の記載方法 何故ならの必要性(11)

 その日、私が仕事に出かける準備をしていた時のことです。いつもはまだ仕事をしている筈の5時に、Aさんが戻ってきたのです。  しかもそんな早い時間であるにもかかわらずすっかり酔っ払っていました。  何があったのか、酩酊状態にあるので聞き出すこともできず、そうかと言って常に無い状態のAさんをそのままにしておくことも心配で、その日はお店を…
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供述や陳述の記載方法 何故ならの必要性(10)

 こうして私とAさんとの同居生活は始まりました。思えば可笑しな話です。  婚姻手続きは済ませてありましたので、戸籍上は夫婦なのですが、これまでの経緯から私たちは、それぞれがお互いを尊重する同居人の姿勢を保とうとしていました。  二人の同居生活は、不安定なAさんの収入を私が昼も夜も働いて補って行くといった、どちらが主人なのか分からない…
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供述や陳述の記載方法 何故ならの必要性(9)

 ところが彼の返答は予想を裏切って、冷たいものでした。  「俺の言うとおりにできないのなら、この話は無かったものとしてくれ。あとはそれぞれ勝手にするが良いさ。形さえ整えておけば、入管を誤魔化すことなんて簡単だったのにな」  そう言って彼はAさんと私を残して去って行きました。  彼と一緒に暮らそうと思い、私は店が用意してくれていたア…
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供述や陳述の記載方法 何故ならの必要性(8)

 彼から紹介されたAさんは、失礼な言い方になってしまいますが、遊び慣れていてスマートな彼とは正反対の、無口で取っ付きにくい暗い感じのする男性でした。  でも、一緒に暮らし始めて、入管に出頭申告することの準備を始めた頃のことです。  やはり本当の夫婦でもないのに、婚姻届だけを提出して夫婦を装うというのはいけないことだろうと、Aさんが言…
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供述や陳述の記載方法 何故ならの必要性(7)

 その日以後は、お店で会うよりも私の出勤前に食事を一緒にしたり、休日にはディズニーランドなどの遊園地へ行ったりして二人で過ごすようになりました。  そうしてお付き合いが始まり、三ヶ月後には彼が借りていたマンションで同居するようになりました。夫婦同然の生活をするように成りましたが、私は入管法に違反している外国人で負い目もあって、結婚して…
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供述や陳述の記載方法 何故ならの必要性(6)

一例として書いてみますと、  日本に来たのまでは良かったのですが、これといった仕事も見つからず、また、特段の技能や技術も持っていなかった私は、お決まりのように夜のお店でホステスとして働くようになりました。  夜のお店で働くにしても、特段に容姿が優れていた訳でもなく、言葉も十分に話せる訳でもない私は年令が若いそして嘘をつかない誠実さを…
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供述や陳述の記載方法 何故ならの必要性(5)

 では、そのような疑いを差し挟まれないような供述、陳述はどのように書き、表現するのが良いのでしょうか。  何処で知り合うこととなったのか、それがクラブ、キャバレー等の風俗関係店舗であっても構いませんし、不法就労している最中での出会いであっても構わないのです。  その出会いが小説のような偶然によるものであっても、事実であれば、調査官に…
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供述や陳述の記載方法 何故ならの必要性(4)

 偽装結婚の炙り出しには、調査に時間を掛けるということが一番であると考えられ、それは偽装結婚が金銭や利害関係が関わるものである限りは、長期間、真正な結婚であるかのように体裁を整えるのは難しいからです。  出頭申告してから半年も放って置かれると、その間ずっと偽装工作を継続しているというのは、私の経験からして難しくなるものと考えられますの…
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供述や陳述の記載方法 何故ならの必要性(3)

 出頭申告して乃至は摘発された後に、在留を希望する理由の根幹となる、日本人や永住者、定住者との出会いですが、何処で出会おうとも、誰の紹介であろうとも、その時々の心の変化や思いを交えて表現することで、記憶が補完されますし、証人となる配偶者ともその記憶を共有することができ、その後の調査時に慌てたり、要らぬ疑いを受けたりもしなくなるのです。 …
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供述や陳述の記載方法 何故ならの必要性(2)

 知人の伝で稼動場所を紹介され、住み込みで働くことになった。  稼動するようになった経緯も、初めての日本で、右も左も分からなかったので、既に日本で結婚して生活していた幼馴染のAさんを頼って身を寄せました。  Aさんが以前に働いていた職場で、在職時にとても良くしてくれたというそこの経営者を紹介して貰い、働くことになりました。  …
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供述や陳述の記載方法 何故ならの必要性(1)

 違反調査時に供述を録取していて、日本に入国する目的、何処で、誰と知り合い、就労することになったのか、その時に職場で乃至は食事に行った時に、誰の紹介で誰と知り合ったのか等を聞きながら、ただ事実を記録しているだけでは、それは供述調書とは言わない。  一つ一つの事実について、何故、そうしたのか、その時どのような思いがあったのか、そうした選…
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出頭申告した時に注意しなければならないこと(6)

 それらについては、そうなった、そうならざるを得なかった理由を申し述べて、今後、関係者を説得する、別居状態がいつ頃には解消する、生活状況の改善の見通しを説明する等をした上で、申告するようにした方が良い。  これらの理由であれば、万が一に不許可、退去強制となっても、退去強制令書の取り消しに係る行政訴訟を提起することで、救済される可能性が…
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出頭申告した時に注意しなければならないこと(5)

 では、意図的に隠した事柄と言うのは、出頭申告にあたり絶対的に隠さなければならない事柄なのだろうかを考えてみるに、そうではないことが多い。  そもそも婚姻が偽装であったり、同意を得ていないものであったりする違法なものであればお話にならないが、同居していなかったり、違反している者が就労していたり、配偶者の親族が婚姻の事実について知らなか…
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