摘発のすすめ(悪性についての考察)

 行政罰である入管法違反者を何故、摘発し、収容して退去強制しなければならないのか。 「入管法違反者といっても、もともと入管が入国を認めるから、ここまで違反者が増えているのではないのか、入り口を規制する入管がしっかりとした入国管理をするというのが先だと思うが」といった警察官の発言にもあるように、どうも入管法違反者は重大な問題ではなく、取…
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摘発のすすめ(関係者や関係機関との付き合い方)3

 目先の金を求めたり、一方的に利用したり、不必要に強圧的な応対をしたり、不可能な対応を約束したり、その場限りの姑息な遣り方をしていては、その後の良い関係性は生まれない。  I県警と合同摘発するつもりで、県警本部へ行ったときのこと。  内偵調査を済ませて、一箇所で百名近い法違反者が見込めることから、合同摘発を申し込んだものだ。  こ…
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摘発のすすめ(関係者や関係機関との付き合い方)2

 飲食店の内偵調査での話。  何だ、内偵調査の話は既に聞いているという声が聞こえそうだが、内偵調査に付随して、そこで知り合った関係者との付き合い方についての話になる。  何だか如何わしい話になりそうだなと、期待している向きには残念な話になるかも知れないが、まあ、聞いていただきたい。 良い報せは早く、悪い報せはそれよりも早くというの…
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摘発のすすめ(関係機関や関係者との付き合い方)1

 俺は普段から関係機関の人たちとの交流を深めることに心を砕いた。それはひとつに入管独自でやることに限界があることを承知していたし、入管法違反者を退去強制すればそれで一件落着とはならないことがあるのを認識していたからだ。  今でこそ、不法就労者を雇用していた永住者や日本人の配偶者を退去強制手続に乗せることができるようになったが、以前はそ…
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摘発のすすめ(違反調査と取り調べ)

 摘発の着手と帰庁し違反調査を開始するまでの間に起こり得る事態について、これまで述べてきたが、これまで述べてきた以外にも種々の方策や対処方法が考えられるし、話し始めれば切りがないこともあり、この辺りで摘発そして身柄の移動が無事済んで、帰庁後の違反調査、取調べについてお話したいと思う。  違反調査と取り調べ、同じことを繰り返して言ってい…
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摘発のすすめ(摘発の着手と注意点)2

 もうひとつ逃走事故についてお話しする。  九人乗りのワゴン車は山梨県の矯正施設から受領した四人の身柄を乗せて、中央高速から首都高速四号線に入って行った。  ワゴン車は運転席のある最前列の両側と中央左側にスライドドアを配置している一般的な車両だ。  その車両に助手席に護送責任者が座り、二列目の席の入り口に一人、最後列の左側に一人、…
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摘発のすすめ(摘発の着手と注意点)1

 確度の高い情報を基にした綿密な内偵調査の結果を受けて、摘発先を選定し、摘発を実施することになりました。  従事者も思うように召集することができて、考えうる万全の体制を執ることができました。  こうなればもう打ち込むばかりだと言えますが、摘発先が一箇所であれば問題はないのだが、従事者を多数抱える複数個所の摘発、それも近接している場所…
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摘発のすすめ(摘発計画と摘発体制)

 提報などを基にした内偵調査が済み、許可状が必要なものは許可状請求するとして、摘発計画を策定しなければならない。  嘗てのような、何処へ行っても入管法違反者がいるような時代ではないのだから、摘発先の状況と対象者の数、それと摘発に従事する警備官等の数を勘案して計画を策定しなければならない。  俺がやっていた頃には、現場で人員を配置し逃…
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摘発のすすめ(臨検・捜索・押収許可状について)

 内偵調査に基づいて、摘発先を選定する話の前に、許可状の話をしたいと思います。 此処まで散々詳細な内偵調査の話をしておいて、ひっくり返すようなことを言うのも何なのだが、容疑者の写真があり、その者が外国人であり、違反を疑わせるような調査報告があれば、臨検許可状は取れるだろうと思います。  また、これまでの話の中でも、内偵調査している対…
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摘発のすすめ(見るということ)

 建物や人物の行動を看視するとき、当該対象を見るのに三つの視点が考えられる。  それは、SEE(観る)、LOOK(見る)、WATCH(視る)の三つの視点だ。  どれも対象物を見るという行動なのだが、その見ている範囲や注目点に違いがある。  人によってそれぞれ認識の違いはあろうが、俺はSEE(観る)というのは大きく対象物を捉えて見る…
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摘発のすすめ(内偵調査)6

 内偵調査を実施しているときに、入管法違反者に出遭うことがある。特に居宅や事業所の内偵調査で、周辺の聞き込みを行っていて、出遭ったときにどうしたら良いだろうか。  入管法違反事件に重要事件や軽微な事件の別はない。違反者は、どの者も等しく違反者であるから、そう考えてしまうと、そこはその場で収捕、乃至は任意同行を求めるといった方法しかない…
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摘発のすすめ(内偵調査)5

 これまでお話してきたように、内偵調査の主たる目的は、調査結果を摘発に結び付けるところにあります。  その為には動かないもの(居宅や工場、店舗等の建物)を観察調査する他に、動くもの(人物)を調査する為に、今回のように入店し、人物観察及び周辺の状況を観察調査する必要も出てきます。  今回の事案でも、もしも不法残留していなかった場合であ…
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摘発のすすめ(内偵調査)4

 夜間に営業している飲食店舗の内偵調査の話をしよう。  立地や建物の外観などは、店舗の営業時間外である日中に見て回るのが良いだろう。  エレベーターの位置と台数、それぞれに乗れる人数の確認、階段は内外の何処にあるか、ビルによっては階段が物置と化して使えないといったところもあるので、実際に昇ってみると良い。実際の着手時には一斉に入店す…
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摘発のすすめ(内偵調査)3

 不特定多数の違反者を摘発しようとしての内偵調査と特定の人物を摘発しようとする内偵調査では、居宅であろうとも、飲食店舗であろうとも、工場等の事業所であっても、そのアプローチの仕方は違ってくる。  居宅であれば、居宅の所在や周辺状況を確認するとともに、周辺での聞き込み調査が必要だ。いわゆる地取り捜査って奴だ。 写真があればそれを示して…
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摘発のすすめ(内偵調査)2

 摘発先の内偵調査を実施して、外観を見ることで分かることの最初に、出入り口、窓の配置がある。それらを見て廻れば、凡その内部の様子が把握できる。  それらを見て何処から打ち込むかをイメージしよう。突入口の広さ、施錠の有無、入り口の扉等の素材は何か、シリンダー錠か単純な掛け金錠か、複雑な錠前なのかによって、着手して踏み込むまでの時間も予測…
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摘発のすすめ(内偵調査)1

内偵調査  情報や提報から摘発先を選定したならば、実際にその場所へ行って、現状や状況等を調査する必要がある。  嘗ては住所・地番だけを把握して、いきなり転進したこともあるが、摘発先に辿り着けたとしても、現場の状況を知らないままでは不測の事態が起き易いし、事故防止の観点、許可状による強制調査の実施を考えた場合、現地における内偵調査…
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摘発のすすめ(不法残留者が減少した時代の摘発)2

情報の収集管理  入国管理局は、一年の中で決まった時期に、集中取り締まり月間を設定して、その間、警察や関係機関と合同で取締りを実施してきた。  最近は組織の改変などと相俟って常時摘発体制をとっているらしいが、摘発の入り口ともなる違反者、ブローカー、違反の態様などの情報収集及びその管理はどうなっているのだろう。  現在は管理職に…
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摘発のすすめ(不法残留者が減少した時代の摘発)1

はじめに  記録上の不法残留者が三万人台になったと言う。そうした状況下での出入国管理はどうあるべきか。不法残留者というのは、見つけてさえしまえば、記録が違反容疑を立証してくれるから、摘発対象とすれば、最も簡単便利な対象だと言える。  そうした中で、入国警備官の意欲ある者は、目的を失いそうになるのかも知れない。  先日も俺が大切…
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摘発のすすめを再掲載します

 2011年7月に掲載していた「摘発のすすめ」を再掲載しようと思います。  当時は書き進めながら掲載していたので、断片的で読みにくいものとなっていました。  今回は項目ごとにまとめて掲載したいと思います。  明日から順次掲載したいと思います・。
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取材を受けた出版物を受け取って

 取材を受けたサンデー毎日と東洋経済新報社から、コメントした内容が掲載された「サンデー毎日1月26日号」と「週刊東洋経済1月25日号」が届いた。  テレビ出演等で話した内容でもあるが、ものを書く者として、自分の発信した言葉が活字となってみると、格別の思いがある。  これでゴーン被告の不法出国については、取り敢えず終わりということにし…
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