過去の退去強制事実が今になって露見した事案(12)最終回

 これまでお話してきたのは、当該の外国人の関係者からの相談に始まる話だ。
 今日になるまで未だ正式な依頼ではないから、当事者には回答していないが、いずれどうしたら再び日本に行けるのかという話になる。
 いろいろな場面が考えられるが、これまでの経緯から考えるに、外国人は未だ正確なところを話していないような気がする。
 成田での遣り取りにしてもそうだ。口頭審理の後に、異議の申し出をしているのか、いないのか、退去命令での退去であると考えて良いのか、聴聞を実施していないから在留資格等の取り消しをしなかったのか、これらのことが曖昧ではっきりとしていない。
 少なくとも旅券上の表記で分かるのは、再入国許可による上陸が取り消しをされていることから、退去命令での退去らしいこと、それであれば再び再入国許可を提示して上陸申請に及べば良いということになる。
 ただ、本当に再入国許可は取り消しを受けていないのか、受けているのであれば再入国での上陸はあり得ないし、取り消されていないまでも、再び上陸申請したところで、退去命令を受ける可能性は高いからだ。
 元々は外国人が故意か法の不知(故意である可能性が高いが)により、上陸拒否期間内に上陸申請に及んだのが発端であり、それに入管がきちんとした手続きを怠っていることで問題を複雑にした事案だから、既に十年が経過しようとしている過去の退去強制履歴を、どう扱うかというところが落とし処かなと思っている。
 では、依頼が来てから俺の考えを提示することにしよう。

 終わり

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック