十四 逃走の果てに(9)

「陳華平は何処にいるんだ?一緒にいたんじゃないのか?」
「ああ、ずっと一緒だったよ。それがふっといなくなってしまったんだ。陳にとって俺は命の恩人であるとともに、俺にとっても陳は俺の集団殺人などの無罪を証言してくれる者でもあるんだ。早く捕まえてくださいよ」
「お前は陳が隠れていそうな所などは知らないのか?」
「知っていりゃあ俺が連れて来ていますよ。もともと単独行動が好きで私生活を他人に知らせない男でしたし、今は仲間だった中国人からも狙われているようで、行く所などはない筈なんです」
「仲間からも狙われている?」
「はい、知られたくないことを陳に握られている中国人たちが沢山いるからね。そいつらからも陳は追われているんだ」
 ここにも自分の身の証を立てるために、陳華平を捕まえて欲しい者がいた。

 続く

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