警備処遇中の事故について考える(8)

 何のことはない、そこには床に正座した被収容者が映し出され、その前で説諭しているのであろう警備官がいた。
 警備処遇上許されている革手錠や金属手錠を使用している場合は、警備官の配置に気をつけないと不慮の事故が起きかねないところ、戒具は使用しておらず、二人の警備官が前後に位置して、順々と諭している様子であった。
 それで一先ずは安心した。説諭はMが行ったこともあって、短時間で終了した。
看守勤務の交代を待って、当該の警備官から監視カメラを帽子で覆った理由について問い質したところ、特に理由はなかったが、心の何処かに俺に見せられない状況になった場合が起こったらという思いがあったと話すのだった。
 一般公開するものでもない警備処遇ではあるが、他人に見せられない、まして同僚や上司に見せられないような処遇はするなと言って注意して、一件落着とした。
 警備処遇にあたって、被収容者の中には軍事訓練を受けている者もいることから、ただ単に大人しい者だけではないし、抵抗をするときに不慮の事故も起きることから、警備官同士お互いに注意を傾けて処遇に当たらなければならないと俺は考えていた。

 続く

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